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イナまんじゅうの概要

イナまんじゅう(鯔饅頭)は、愛知県海部郡南部や名古屋市南部でのみ作られる、ボラの若魚(イナ)を用いた郷土料理[1]。いなまんとも呼ばれる。 イナまんじゅうが作られる地域では、淡水と海水が交じり合う汽水域が多く、川と海を自由に行き来できる汽水魚のボラが多く棲息していた。そのためボラの漁獲量がとても多く、それを用いた数々の料理が考案されたと云われる。イナまんじゅうはそのうちの一つである。イナまんじゅうの他には、同じく愛知県海部郡南部の郷土料理であるボラ雑炊などが挙げられる。 このイナまんじゅうが考案されたのは、およそ120年前のこと[2]であり、当時は旅人をもてなす料理だったものの、いつしかそれが郷土料理になったと伝えられている。過去には、出世魚を用いた料理であることから、「食べればとんとん拍子で出世できる」と祭りや祝いごとのたびに各家庭で作られた。しかし昭和初期頃までは各家庭でも作られていたイナまんじゅうも、内臓・骨抜きに高度な技術を要することから、現在ではごく限られた料亭でしか食す事のできない、ある種幻の料理と化してしまった。

イナまんじゅう  画像が見えない時はこのリンクをクリックしてください(Wikipediaに画像があります)

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