三元豚(さんげんとん)とは、3種類の品種の豚を掛け合わせた1代雑種の豚を言う。 食用に品種改良された豚にはランドレース種、バークシャー種などの品種が存在するが、現在ではこれらの純粋種が単独で食用に供される例は少なく、3種以上の品種を掛け合わせて1代限りの雑種を作って食用とする場合がほとんどである。 これは雑種強勢という現象を利用することにより各品種の長所を強く合わせ持った豚を生産するためであり、あくまで食用に供されるのは1代限りで子孫を残すことはない。このように3種以上の品種を掛け合わせた豚を「ハイブリッド豚」と呼ぶが、日本の畜産界においては特に3種掛け合わせの豚を「三元豚」と呼び、4種掛け合わせの豚(四元豚)を「ハイブリッド豚」と呼ぶことが多い。 |