希少糖(きしょうとう、英:rare sugar)とは、香川県、香川大学、香川県内の企業で主に構成された一般社団法人希少糖普及協会によって定義し、商標登録[第5733646号]された糖類の一種。自然界にごくわずかしか存在しない単糖(糖の最小単位)や糖アルコールなどの総称であり、種類は50種類を超える。また同団体は「自然界に存在量が少ない単糖およびその誘導体」と定義している。 自然界に存在量が少ないために研究が非常に困難だったが、香川大学で希少糖を含む全単糖の生産戦略図である「イズモリング」が構築され、すべての希少糖の生産が可能となり研究が進んだ。 希少糖の中でもD-プシコース(英:allulose アルロース)は日本でも研究が進んでおり、砂糖の7割程度の甘味がありながら、カロリーはほぼゼロ。さらに、「食後の血糖値上昇を緩やかにする」、「内臓脂肪の蓄積を抑える」といった研究結果が報告されている[1]。自然界においては、ブドウ糖よりも早く誕生したものの、多くの植物はブドウ糖で代謝を行うことを選択したために、プシコースが採用されない結果になって今日に至っている。ちなみに、自然界に存在する糖の総量はブドウ糖:希少糖=99:1程度である。 | ||||||
希少糖(D-プシコース・D-アロースなど)を15%程度含むとされる(2013年)。 |