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東道盆の概要

東道盆(とぅんだーぶん)は、琉球王国の宮廷料理「五段のお取持」(ぐだんぬぅうとぅいむち)の料理の一つ。また、それを盛りつける漆塗の蓋付きの盆のこと。 琉球漆器製の、上から見た形は六角形の盆状の器で、料理の乾燥を防ぐための共蓋が付いている。中は中心に盆をそのまま小さくした六角形(或いは丸形)のスペースがあり、周囲に器の辺に応じた6つの仕切があり、合計7区画に分かれている。 宴会料理の器であるため豪華な装飾が施されるのが通例であり、螺鈿や堆錦などの細工が施された。 「五段のお取持」は中国(明や清)からの答礼使である「御冠船」(うかんしん)の接待料理、御冠船料理に、薩摩藩の影響下で導入された本膳料理の影響を受けて発達した料理であるが、東道盆は「五段のお取持」の二の膳と三の膳の間に酒(泡盛)のつまみとして出された料理で、オードブルに相当する。

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