銭壷山(ぜにつぼやま) は、山口県東部の岩国市由宇と柳井市大畠の境に位置する、標高540.1mの山である[1]。 この山は周東山系の銭壺山地の主峰であり、山の東側には、瀬戸内海が迫っている。その標高と眼下に瀬戸内海が広がる位置のおかげで360度フルで展望が開けており、そこから見える瀬戸内の多島美や日の出の眺望が優れていることで有名である[1]。また、その眺望の凄さは、晴天の日には遠く、四国は愛媛の石鎚山、あるいは、九州大分の国東半島も見渡せるほどである[1]。このような美しい眺望から、山頂から見る防予の海は瀬戸内海の景色の中でも最も美しいと評されるほどである[1]。山頂付近は桜の木が数多く植えられており、春は山腹が桜色一色にそまるという桜の名所でもある[2][3]。なお、桜の開花時期は標高の高さの関係で、付近の山麓より数日乃至一週間程度遅い。また山頂付近は以前より採草地としても知られており、カヤトの草原が光を散らし、それが眩しく見え、目眩さえするほどであるということから、目舞ヶ丘とも呼ばれていた。山頂には、駐車場もあり、車でも上がることができる[1]。 | ||||||
所在地 : 日本 山口県岩国市由宇町・柳井市大畠町 | ||||||
標高 : 540.1 m | ||||||
山系 : 周東山系銭壺山地 | ||||||