防長四湯(ぼうちょうよんとう)は、山口県(旧長門国・周防国)に存在する温泉のうち、以下の4つの温泉を指した呼称である。 いずれも開湯の起源が古く、江戸時代には萩藩や長府藩の藩主にも利用された。山口県内の温泉はすべて非火山性であるため源泉温度が25℃未満のものが多数であるが、湯田温泉の源泉温度は70℃以上と高温であり、他の三つの温泉も源泉は40℃前後と比較的高い。泉質は湯田・長門湯本・俵山が単純温泉、川棚が放射能泉(含弱放射能―カルシウム・ナトリウム―塩化物泉)で、いずれも無色透明の清澄な湯である。 湧出量の多い湯田温泉は早くから開発が進み、“山陽路随一”ともいわれる温泉街が形成され、多くの旅館・ホテルが建ち並んでいる。長門湯本・川棚も内湯を持つホテル・旅館が軒を連ねている。その一方、俵山温泉は昔ながらの湯治場としての風情を残しており、内湯を持つ旅館は少なく、多くの旅館は共同浴場(「町の湯」・「白猿の湯」)を外湯として利用している。 | ||||||
所在地 : 山口県(旧長門国・周防国)湯田温泉長門湯本温泉俵山温泉川棚温泉 防長四湯(山口県) | ||||||
泉質 : 単純温泉、放射能泉(含弱放射能―カルシウム・ナトリウム―塩化物泉 |