高尾山(たかおやま)は大阪府柏原市にある山。 生駒山地の最南端付近にあり、標高は低いながらも岩峰がそびえている。三等三角点がある頂上付近は岩盤が露出しているが、木々が覆い繁っており冬季以外は麓から確認するのは困難である。岩場には鐸比古鐸比賣神社奥社の祠が祀られている。 また、この一帯では渡来系文化を示す遺構や出土品が多数見つかっている。 頂上付近には、「高尾山山頂遺跡」とよばれる高地性集落の跡がある。弥生時代後期から古墳時代初期のものとされ、比較的豊かな集落であり、防衛上の都合でできたものと考えられている。 大正14年(1925年)に弥生時代のものとされる『多紐細文鏡』が山頂南のぶどう畑の開墾中に見つかっている。朝鮮半島の青銅器時代に盛んに製作された鏡で、日本では8面しか発見されていない貴重なものとされ、現在は東京国立博物館に保管されている。 | ||||||
所在地 : 大阪府柏原市大字平野 | ||||||
標高 : 278 m | ||||||
山系 : 生駒山地 | ||||||