1.ほや雑煮 | ||||||
ほや雑煮(ほやぞうに)は、宮城県石巻市の一部で正月に食べられている伝統食[1][2]。ホヤを用いた雑煮である[1][2][3]。 ホヤの旬は夏であるため、正月の雑煮には乾燥させた干しホヤが用いられていた[3]。今日では冷凍した蒸しホヤも用いられる[3]。 ホヤは焼いたり、蒸したりして出汁を取り、餅は角餅を焼いたものを入れる[1][2]。戻した干しホヤの他に地元の海産物や野菜を具材に用いる[1][2][3]。 ホヤはだいだい色をしており、鏡餅に乗せる果実のダイダイと同様に「代々」の字を当てて「子孫繁栄」の祈願とする説がある[1][3]。 2022年度(2023年3月)に文化庁が制定する100年フードの「伝統の100年フード部門」へ認定された[1][2]。宮城県内からは3件目の認定事例となる[1]。 | ||||||
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2.桃生茶 | ||||||
桃生茶(ものうちゃ)は、宮城県石巻市(旧・桃生町)で栽培、製茶されている日本茶の銘柄[1]。 ふくよかな香りと苦みの少ない、まろやかな味わいが特徴の茶である[1]。 仙台藩の祖である伊達政宗が殖産振興で茶葉の栽培を奨励したことに始まる茶で、「日本最北限の茶」であった[1]。 唱歌『茶摘み』に歌われるよう、一般的には立春から88日目に茶摘みが行われるが、桃生町では108日目に茶摘みを行うため「百八茶」とも呼ばれる[1][2]。古来より数え108歳を茶寿と呼ばれることから、百八茶=桃生茶は長寿に通じる縁起ものとしても喜ばれている[2]。 桃生茶を原料とした和紅茶のkitaha(キタハ)も製造、販売されており、G20大阪サミット(2019年)の夕食会で各国首脳に振る舞われた[3][4]。東北地方初にして唯一(2019年時点)の和紅茶である[4]。 | ||||||
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