1.思川 (鹿児島県) | ||||||
思川 (おもいがわ)は、鹿児島県鹿児島市西佐多町(旧鹿児島郡吉田町)、姶良市を流れて鹿児島湾(錦江湾)へ注ぐ二級河川である。 鹿児島市西佐多町の前峯付近に源を発し、姶良郡姶良町重富の脇元地区で鹿児島湾に注ぐ。河川長17キロ(二級河川部13.1キロ、流域面積60.2平方キロ)。 上流域は数本の支流をあわせて狭小な谷底平野を形成する、上流の代表的な支流である鹿児島市の牧之山に源を発する本名川は急流な渓谷をなし、高附発電所では発電(最大出力240キロワット)にも利用されている[1]。 支流のひとつが台地から平野部へ流れ出る場所に布引滝を形成している。 海抜10m程度の平坦な姶良町堅野地区、平野を蛇行する姶良町池島地区などの下流域では鹿児島市のベッドタウン化による人口増加で土地改良事業により農地から住宅地への転用も見られる。 | ||||||
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2.中津野用水路 | ||||||
中津野用水路(なかつのようすいろ)は、鹿児島県姶良市で別府川の支流山田川から取水して山田、中津野地区を灌漑(かんがい)している、全長約4kmの用水路である。 山田の山下井堰から取水され、9つのトンネルを通り山田の32ヘクタール、中津野の34ヘクタールに水を供給している。 姶良町の中津野地区(当時は帖佐郷)は、別府川の支流山田川と蒲生川が合流する地点で、地区の両側を川が流れていたが、川より高い位置に土地があるために水を引くことができず、水田がなく稲作は陸稲で、他は畑作農業であった。このために貧しく、中津野というだけで嫁が来ないというほどであったという。 中津野に生まれた水口ゆきえ(女性、当初は苗字なし、当時15歳)は、山田川対岸の女生嶽(にょしゅだけ、128.8m)の上から見て、山田から水路を造ると中津野に水を引ける事に気付き、熱心に村の大人に提案して工事が始まることになった。しかし農繁期になると次々に協力者が抜けて、最後にはゆきえが1人で工事を続行した。完成が近づくと再び協力が始まり、1752年(宝暦2年)についに完成し、中津野に水田を作ることができるようになった。 | ||||||
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